2019/02/22 13:09

みなさんは、「レザーウッド」という植物を知っていますか?


これは、島の20%が世界遺産(複合遺産)に登録されているオーストラリア・タスマニア島だけに自生する太古の低木樹で、
花をつけるまでに70~120年、蜜を出すまでには約100年もかかると言われています。
このレザーウッドから採れるのが「レザーウッドハニー」。
国連によって環境汚染のゼロポイント(基準値)に指定された養蜂場でのみ採取される、
100%ナチュラルの、とても希少なハチミツです。
低温で抽出し、フィルターを通すのも最小限にとどめ、一つひとつ丁寧に瓶詰めされています。
マヌカハニーと比べると味にクセがなく、さらに殺菌効果が高く、
腸内環境を整える働きがあり、アンチエイジング効果も期待されています。
また、古くから火傷やケガの治療、消毒薬としても利用されていたそうです

その蜜を集めているのは、みなさんご存知のミツバチですが、
その寿命は、約1ヶ月と言われています。
春〜夏に生まれて1週目は巣のお掃除、2週目は巣づくりと育児、
3週目はハチミツづくり、4週目にようやく花の蜜を集めに外へ出かけます。
1匹のミツバチが一生で集める蜜の量は、わずか4〜6g。およそティースプーン1杯分です。
私たちは、その貴重なハチミツをいただいているわけです。

そんな働き者のミツバチたちは、いったいどれほどの数がいるのでしょうか。
飼育されているミツバチは、1980年で約32万群。
それが2010年には約17万群となり、近年はさらに激減しているとそうです。
世界中でミツバチが姿を消したことが近年ニュースにもなりました。
もしもミツバチがこのままいなくなってしまったら、ハチミツが食卓から消えるだけではありません。
受粉をミツバチに頼っている私たち人間は、野菜や果物を実らせることができなくなり、
世界的規模の食糧難に見舞われてしまうと言われています。

そんな中、タスマニア島のミツバチたちは、今日も元気に暮らしています。
自然と人間が共存する数少ないアイランド、タスマニアには、
ミツバチの減少を食い止める、大切なヒントがありそうです。