2019/06/09 11:09


世界遺産のタスマニア原生地域


オーストラリア本土の南端から240kmほど離れたタスマニア島。
北南極に近くオーロラも見られます。
四季は夏と冬が一気に入れ変わるような感じです。
夏には海水浴を楽しみます。ただし南極が近いので水温が引くひんやりします。
冬には雪が降りスキーも楽しめます。




島の人口は約60万人。

州都であるホバートには約20万人が暮らしています。
島の大きさは、北海道より若干小さいめ。
北海道全土には約500万人が住んでいるのを考えるとタスマニアの人口の少なさがわかります。

工場もほとんどなく、人口も少ないためか二酸化炭素濃度は世界で最も低いのです。
「世界で最も空気がきれいな場所」と言われる意味がよくわかります。
その上、年間を通じて降水量が多く、水質汚濁がほとんどありません。



そんな素晴らしいタスマニアに今、異変が起きています。
近年島全体に乾燥化が進んでいる傾向があり、雷も増加していて森林火災の原因になっているようです。
2019年2月に大規模な山火事が発生して島のあちこちで自然発火してしまいました。
州都ホバートにも影響が出て、外出禁止になりました。




この火災で多くの植物、昆虫、小動物が失われてしまいました。



私たちの友達、蜂も多くの影響を受けました。
古代森林や花、巣箱も焼けてしまい、はちみつの出荷量は30%ダウンしました。
現在メインランドへの輸出もストップしています。




来年の夏、山火事が起きないことを願うばかりです。
世界の気候変動は、タスマニアも影響を受けています。
世界全体で自然に戻る意識を高めていかなければならなのではないでしょうか。